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サックスを初めて手にした時の話

私は高校三年生の卒業間近に楽器を手に入れ、大学に入学後すぐにアルトサックスを始めました。

最初に手にした楽器は高校の同級生が中学生時代に吹奏楽部で使っていたヤナギサワ製のA-50という機種だったでしょうか。

大学受験を終えた一月から三月まで叔母の経営していた飲食店でアルバイトをしてお金を貯め、当時八万円で譲ってもらいました。

そしてその受け取りの日。

楽器を譲ってくれた友人と初めてジャズを聴かせてくれた友人と私の三人でなぜか母校の小学校校庭の片隅に集まり、友人が持ってきてくれた黒く四角いケースをワクワクしながら開けました。

とにかくその金色に輝くルックスと、見れば見るほど複雑な構造に魅了されました。

初めて楽器を組み立て、まだ音の出し方さえわからない自分に変わって経験者の友人が音を聴かせてくれました。

確かFのブルーノートスケールを吹いてくれたと思います。

初めて目の前で聞いたサックスの音色は力強く春休みの小学校の校庭に響き渡りました。

受験勉強しながらずっとCDで聴いていた憧れのサウンドがやっと自分のものになったかと思うと、とても嬉しかったと記憶しています。

まだ見ぬサックスを自在に操る未来を夢見て、希望に満ちあふれました。

楽器を始めたいな、と思った日があなたの記念日です。

是非一緒に演奏をはじめてみませんか?

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